特殊サンドポンプ装置(土砂・ヘドロ類吸引用)
ここで紹介するサンドポンプ装置は,水深が浅く,エアーピースが使えない水域や,
吸い上げた土砂を遠方に移動させたい時,濁りを出したくないときなどに使用します.
ダイバーが吸い込み口を持って作業を行うので,疲労も少なく効率の良い作業が行えます.
縦型4インチのサンドポンプは,重量が軽い為,人力での揚げ下げが可能です.
ただし,横型サンドポンプ(右図)と比較すると吸引能力がやや低下します.
防護服
下水内や廃液内への潜水も,完全防水の防護服を装備すれば可能です.
当社は,欧州で高い評価を受けているハードハットを導入し,独自開発のドライスーツ式防護服と組み合わせて,人体への影響を抑制した防護服を開発しました.
もちろん,温度や流速,廃液の性質によっては潜水が不可能な場合がありますが,これまで,工場廃液内や下水道内,汚染河川内での作業を実施し,そのノウハウを蓄積してきました.
粗度計
船のプロペラ研磨の前後などにプロペラ表面の粗度を計測し,施工結果を確認します.
粗度計は水中仕様のものが無いため,当社独自の施工法で水中計測を可能にしています.
◆対象工事例:水中プロペラ研磨
鉄筋探査機
コンクリート構造物に対する削孔などで,内部鉄筋に影響を与えないようにするためには鉄筋探査を行う必要があります.
弊社は,独自のノウハウを蓄積し,水中でも鉄筋探査を行うことができるようになりました.これにより,効果的な削孔を行うことが可能になりました.
杭仮設足場(柱状足場)
鋼管杭の単体に設置して足場として利用します.1,000φ以上でも使用できます.
◆対象工事例:水中防食工事,船体検査
電位測定器
水中において,鋼構造物の電位測定を行ない,電気防蝕の施工状況を確認するために使用します.
◆対象工事例:水中防食工事
膜厚計
船体の他,各種塗装の厚み測定を行うのに使用しています.計測範囲は,0.01mm〜15mmまでとなっています.
◆対象工事例:水中防食工事,船体検査
肉厚測定器
鋼板や船体外板などの金属類の肉厚測定に使用しています.
計測員が水中で計測表示を確認することができるため,従来の機械に比べ精度が上がっています.
また,計測面の清掃は二種ケレン程度で十分であり,清掃工程も短縮できるため,作業効率が向上しています.
◆対象工事例:水中防食工事,船体検査
磁気探査機(金属探知機)
海岸構造物などの建設前に実施される水中探査は,爆発物などの金属探査が目的であることがほとんどです.
この磁気探査機は,磁気反応を感知することで,爆発物等の金属類を探査することができます.
底質がヘドロであれば,海底下約2mまでの探査が可能です.
専用の記録装置と探査機を接続することで,探査結果をリアルタイムで記録することも可能です.
簡易汚濁防止装置
土砂の吸い上げで発生した濁りを表層に出すことなく拡散しないようにする装置です.
浚渫時に使うグラブ枠は,小型の物となります(約4m四方,投入枠は約1m四方).
重量が軽いため現地組立が容易で,エアピースやサンドポンプなどでの土砂の撤去や移動時に併用しています.
◆対象工事例:浚渫工事
作業用仮設台船
潜水作業を必要とする現場は,大半が海や湖などの水域であるため,現場作業用の仮設台船が必要となります.
大規模な工事では,専用の台船を作成する場合もありますが,ここでご紹介する仮設台船は,
短期間の工事や河川・ダム湖などで使用する小規模な台船です.
台船機材は2t車による搬送が可能で,積降も人力で実施できる程度であるため,
組立解体も短時間で実施できます.従って,本仮設台船の移設は比較的容易に実施することが可能です.
重量物運搬や潜水作業基地,資機材置き場といった使用目的に応じ,
必要な浮力を資機材の組換えで調整することが可能です.また,作業員移動用の艀や小船の代用や,
足場などにも使用できます.
仮設船台の他,移動用の移動船台ユニットも保有しています.
◆対象工事例:ダム作業,湖沼作業,港湾工事
(主要要目)
全長:4m,幅:4m,高さ:1m
浮力:2.5t
自重:750kg
浮力体:8枚(全長:1.8m,幅:0.9m,高さ:0.25m)
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