10月20日(金) 長崎・辰ノ口
天気:曇  風:? 海況:なぎ 気温:?度 水温:13度 透明度:15M
 平成10年3月14日、辰ノ口の海底に眠っていた壷を引き揚げた。軽いものではなかったので釣り用のビニールのバケツをひっくり返し、その中に空気を入れ、浮かせた状態で引き揚げた。
 前の週(だったかな?)灯台からまっすぐ降りた水深15メートルの海底でこの壷を発見した。よく分からなかったが、お宝っぽかったのでこの日に持ってあがってみようということになったのである。

 先日、長崎県教育庁からこの壷の鑑定結果が届いた。
 ・名称 灰褐柚壷
 ・時代 18世紀後半
 ・特徴 中国、もしくは東南アジアの壷で、この壷は唐貿易の際、薬品や酒類などの貯蔵 具として利用されていたものだと思われる。同様の壷が長崎市館内の唐人屋敷跡地からも出土されている。
 とのこと。

 持ち上げようと壷をひっくり返すと壷の下にミサキスジハゼ(だと思う)がちょこんといた。隠れ家を盗られたハゼは動揺し、おろおろしているところをバシバシ写真に撮られ、可哀相なことをしたと今も思う。

 壷は現在、國富樺キ崎営業所に展示されています。(木)